「いびきがうるさいと言われる」「日中に強い眠気がある」
このような症状は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因かもしれません。
当院では、睡眠中の気道を確保し、呼吸を楽にするためのマウスピース(オーラルアプライアンス)を用いた治療を行っています。軽症~中等症の方に適した治療法です。
睡眠時無呼吸症候群の診断と、歯科でのマウスピース治療が適切かの判断は医科の先生が行います。保険診療でマウスピースを作製するには、医科からの紹介状が必須となりますので、まずは専門の医療機関を受診してください。
※どの病院に行けばよいか分からない場合は、当院から連携医療機関をご紹介することも可能です。
医科で発行された紹介状をお持ちの上、ご来院ください。睡眠ポリソムノグラフィー(PSG)検査の結果(AHI値など)を詳しく確認し、治療方針をご説明します。
マウスピース作製のため、お口の中の診査、歯の型取り、噛み合わせの記録などを行います。
患者さん専用のマウスピースが完成したら、実際に装着していただき、違和感がないかなどを確認・調整します。ご自宅での使い方やお手入れ方法も丁寧にご指導します。
マウスピースを使い始めたら、改めて紹介元の医療機関で効果測定の検査を受けていただき、いびきや無呼吸の状態が改善されているかを確認します。
治療後も、マウスピースの破損や変形がないか、お口の状態に変化がないかを定期的にチェックします。快適に治療を続けていくために、メンテナンスは非常に重要です。
CT撮影では、従来のレントゲンでは捉えきれなかった部分も3次元の立体画像で詳細に確認できます。これにより、歯の根の周りにできた病気などをより正確に診断し、的確な治療へとつなげます。
【症例のご紹介】
上のレントゲン画像では判別しにくいですが、下のCT画像では、歯の根の周囲の骨が溶けている様子が明確に分かります。この詳細な診断結果に基づき、適切な外科的治療を行うことができました。
セファロ(頭部X線規格写真)は、顔の骨格や歯の位置などを詳細に分析するもので、科学的根拠に基づいた矯正治療計画を立てるために不可欠です。
当院では、セファロ画像の分析にAI技術を導入し、患者様の骨格や歯の状態を客観的に評価することで、より精密で効果的な治療計画の立案に役立てています。
【AIによる分析レポートの一例】
骨格について
骨格の前後関係: クラスⅢ(受け口)の傾向
上顎骨: やや後ろに位置(軽度)
下顎骨: やや後ろに位置(軽度)
歯並びについて
奥歯の噛み合わせ: クラスⅠで正常
オーバージェット: やや大きめ(軽度)
口元のバランス(軟組織)
上唇: 正常な位置
下唇: やや前に出ている(軽度)
上記のような分析結果をもとに歯列矯正を行った症例です。
矯正前
矯正後